ユーザー車検の流れと基本的に注意して受けるポイント
ユーザー車検を受けるには、どのように検査が行われるかを手順を知っていれば当日の不安も解消できると思います。
まずは検査コースでどんな感じで流れていくのかを知って基本的に注意するポイントを抑えていけるようにしていきましょう。
ユーザー車検の検査項目
検査種類は全部で8つあります。
順番は検査場によって多少かわりますが、実施する検査は同じです。
ディーゼル車は最初に排気ガステストをします。
ディーゼル車では排気ガスで不合格になる車両が多いので注意事項を別の記事で載せていますので参考にしてください。
排気ガスだけが違うだけなので後の検査は同じです。
【検査をする項目】
- 灯火周りの確認、(全部のライトを点灯して検査)この時にホーン・ワイパーウォッシャー・外装もチェックされます。
- 同一性の確認 (車が車検証と同じであるかどうかの確認)
- サイドリップの検査 (かじ取り装置の横滑り量の検査)
- スピード検査 (スピードメーターで40qを計測する検査)
- ヘッドライト検査 (ヘッドライトの光軸・光度の検査)
- ブレーキ検査 (前輪後輪・サイドブレーキの制動力検査)
- 排気ガス検査 (排気ガス CO/HCの濃度検査)
- 下回り検査 (各部の・漏れ・ブーツなどの損傷確認)
これらの検査を行っていきます。
全ての検査は個別に行うので自分の順番が来たら進んでいく感じで一つ一つ検査を行う事になります。
検査コース前の注意点と検査の流れ
検査コースに入る前に基本的な注意事項を確認しておきましょう。
- 検査コースでは1人のみ助手席に誰か載せてはいけない
- スペアタイヤでの検査は出来ない
- メーターに警告灯が出ている場合は×
- 荷物は基本降ろしていかないと検査で指摘される(少量ならOK)
- ホイールキャップは検査前に外す
検査コースに入る前には検査官に「初心者です」と伝えると、忙しくなければ
検査官がマンツーマンで検査コースを付き添いしてくれます。
さらに多少検査でもたついて操作ミスをして不合格になっても、その場で再検査が出来るのでかなり有効的なので、活用した方がいいでしょう。
灯火周りの確認
検査コースに並んでいれば勝手に検査官が近寄ってきてそのまま灯火周りの確認をします。
基本的に検査官が指示を出してきますので指示通りに操作していきます。
操作するのは
●ホーンを鳴らす→●ワイパーウォッシャー操作→●スモール→●ヘッドライト下向き上向き→●ウィンカー左→●ウィンカー右→●ブレーキ→●バックランプ→●ハザード
灯火周りはこんな順番で検査官が確認していきます。
検査官が車の周りをぐるっと一周していきながら灯火の確認とタイヤ・外装などを確認されます。
灯火が終わると室内も確認されます。
「メーター類」「シフト・シートベルト」「ヘッドレスト」「サンバイザー」などを確認していきます。
同一性の確認
次にボンネットを開けて車台番号とエンジン型式を確認していきます。
車検証と相違がないかを確認されてついでに、にエンジンルームで何か漏れや取り付けが不十分だと指摘されますので注意してください。
確認が終わって問題がなければ検査官から自動車検査票に押印をもらえます。
サイドスリップ検査
検査コース内で最初の検査が、サイドスリップ検査になります。
検査コース内は上に案内表示が出ますので、そこの指示に従って進入したり待機したりします。
サイドスリップはタイヤの横滑り量を測定してます。
床に測定器が備え付けてあり、曲がって進入しないように目印になるラインも引いてあります。
測定器の上でハンドルを切ったりしてもいけませんので車両が曲がって進入しないようにしましょう。
測定器を通過して検査コースの上に案内表示があるのでそこに問題がなければ「○」合格です。
スピード検査
検査コースの案内表示が進入になってからスピード測定器に進入させます。
上画像のようなローラーが付いている測定器があるのでそこに4輪全てが乗るように前進します。
上の案内表示に「40q出してパッシング」などと出ますので、ドライブに入れて車のメーターが40qになるように調整していきます。
あまり勢いよくアクセルを踏むと40qで落ちるかないのでゆっくりと合わせていきましょう。
40kmになったらパッシングをして、問題なければ案内表示が「○」合格となります。
ヘッドライト検査
次はヘッドライト検査になり車両はそのままの位置で行います。
シフトはニュートラル「N」にしてサイドブレーキを引いておきます。
車にレベリングが付いている場合は「0」で計測しましょう。
ヘッドライト測定器が自動で車の前にきて測定していきますのでヘッドライトを下向きに点灯させて測定が終わるまで待ちます。
問題がなければ案内表示に「○」合格とでます。
ブレーキ検査
次はブレーキの検査になります。
車両はそのままですがサイドブレーキを解除します。
案内表示に従ってブレーキを操作していきます。
あまり勢いよく踏むと不合格になりやすいのでじんわりと踏みましょう。
ブレーキ測定で問題なければ「○」合格とでますので。
次は排気ガスの測定になります。
案内表示に従って、車を前進させて次の停止線まで移動させます。
排気ガス検査
マフラーにプローブを差し込み排気ガスのCO・HCの濃度を検査します。
この検査はガソリン車のみになりますのでディーゼル車は次の検査になります。
排気ガスに問題なければ「○」合格と出て自動車検査票を「印字」してくださいと案内表示がでますので近くにこのような印字する機械があります。
ここに自動車検査票を差し込んで印字をします。
印字が終わったら次はいよいよ最終検査の下回り検査になりますので車両を前進させます。
下廻り検査
下回り検査は真ん中が空いているので進入する時には車両がどちらかに寄らないように注意しましょう。
ゆっくりと停止位置まで進入させて案内表示が「エンジンを切る」「ギヤとNにする」とでますので指示にしたがいます。
「駐車場ブレーキを引く」「ハンドルを左右に振る」などの指示がでますので、指示通りに操作していきます。
下回りで問題がなければ「○」合格とでますので、エンジンをかけてゆっくりと前進して次の停止線まで進み、ここにも自動車検査票を印字する機械があるので印字します。
印字が終わったら、近くに検査官がいる検査室がありますのでそこに書類一式を持って提出します。
書類や検査の合否で問題ないと判断されたら検査官から押印をもらえます。
これで全ての検査は終わりです!
もし検査で何か不合格になった場合は予備検査場に行った方がいいでしょう。
ヘッドライトやサイドスリップなど検査に合格できるように調整してくれます。
再検査の場合は不合格になった個所だけを検査するようになるので、検査コースに入る前には必ず検査官に声をかけて進入するようにした方が良いです。
基本的に予備検査を最初に受けていれば、再検査にならずに検査に合格できるようになりますので特に車両が古い車などは予備検査を受けてから検査を行うといいでしょう。
ユーザー車検では事前の点検が欠かせませんので自分でしっかりと点検をしてからユーザー車検に挑みましょう!