ユーザー車検を受ける前には予備検査が重要
ユーザー車検を受けるには自分で車の点検は欠かせません。
車検に通らない部分は修理や調整などをしてから検査を受けるようにしないと、不合格になってしまうので車両チェックは重要なのです。
「自分で点検して完璧だっ!!」
というぐらい念入りに点検整備しても当日の検査では不合格になってしまう事が多いです。
ではどうすれば検査不合格を回避できるのか?
それは「予備検査」と言われる、車検前に行う検査を専門で請け負っている業者が存在します。
むしろこの予備検査をしていけば検査場で合格する確率が大きくなります。
予備検査とは
車検の検査では、専用の検査機器で車の各部分を検査するので点検だけを念入りにしても、検査基準に合格できるようにはなりません。
これは点検の素人だからとか全く関係なく、プロでも検査機器がないと正確に分かりません。
そういった専用の検査機器がないと分からない部分があるので、車検の検査専門に検査機器を使用して当日の車検に合格できるようにしてくれる場所が「予備検査場」となります。
予備車検場は「テスター屋」とか「テストセンター」などとも呼ばれています。
予備検査は整備工場の業者さんも利用して当日の検査に合格できるように各部分を調整しています。
むしろこの予備検査を受けないと車検に合格出来る事は難しいので整備業者は必ず予備検査を受けてから検査を行っています。
予備検査場は地域によって「整備業者専門の予備検査場」と「一般も請け負う予備検査場」があるので注意しないと受ける事が出来ませんので事前に確認しましょう。
ほとんどの予備検査場は各運輸支局の近くにあるので、周辺をウロウロしていれば簡単に見つかるでしょう。
予備検査の検査内容
予備検査を行う時には特に予約や受付などはありません。
検査コースにならんで順番でテストしていきます。
初めて行う場合では、予備検査スタッフに「初心者です!」と声をかけましょう。
わからない所も教えてくれますので、おすすめです!
予備検査で行う検査は実際の検査場で行う検査とほぼ一緒ですが違う部分もあるので順番に解説していきます。
サイドスリップ検査
サイドスリップはタイヤの横滑り量を計測します。
車体が真っすぐな状態で進入させて計測器の上でハンドルは切らないようにしましょう。
この時に基準値から外れていた場合では予備検査スタッフが調整をしてくれます。
ブレーキ検査
予備検査で行うブレーキテスターは左写真のような四輪を載せないタイプが多く、「前輪」「後輪」を1軸づつ測定するタイプが多いです。
この時にブレーキの踏む感覚をしっかりと覚えておいた方がいいです。
勢い良く踏んだり、踏み込みが甘かったりする場合では正常な制動力が出ない場合が多いので、どのくらいまでブレーキを踏み込めば合格するのかを確認しておきましょう。
スピード検査
スピード検査の測定器はブレーキテスターと同じ検査機器になります。
予備検査ではスピード検査が一番、苦戦する可能性があります。
先ほどのブレーキ同様に前輪もしくは後輪のみを載せて測定するようになり、特にFF車(前輪駆動)のタイプではハンドルを真っすぐにしていないと左右に振られたりします。
スピード検査でサイドブレーキを掛けないで、ハンドルが曲った状態で測定するとスピードテスタから離脱します(;´Д`)
必ずサイドブレーキを掛けてハンドルを真っすぐにして、ゆっくりとスピードを出すようにして測定しましょう。
排気ガスの検査
排気ガスが基準値なのかどうかマフラーにプローブを差し込んでを計測します。
特に今の車では基準外になる事はないでしょう。
ライト周りとヘッドライト光軸測の検査
車に装備されているライト周りを点検してヘッドライトの光軸を調整してくれます。
ヘッドライト検査は最も不合格になりやすい検査なので、ここの調整をしてくれる事で不合格になる確率を大幅に軽減してくれます。
もしヘッドライトの明るさ(光度)が足らない場合ではヘッドライト磨きなどもして、なんとか検査で合格できるように作業してくれます。
ライト周り部分でも、どこか球切れがあった場合では、そのまま交換もしてくれます。料金もかなり安くやってくれますよ!
以上が予備検査での検査内容です。
車検前にいろいろ点検調整もしてくれるので、とっても頼もしいのですが、この中に実際の検査では足らない部分があります。
それは「下回り検査」です!
この部分は予備検査では点検してくれませんので、事前に自分で確認が必要になりますので要注意です!
【コチラの記事で下回りの点検の仕方を紹介しています】
予備検査料金と営業時間
予備検査は最後に料金を支払う所が多いです。
検査料金は各地で多少差はありますが3000円前後が相場です。
予備検査場によっては、単品での検査も出来る所があり単品検査にすると、そこの部分だけの検査になるので料金も抑える事が出来る可能性もあります。
営業時間は検査場が始まる前に営業する所が多く
営業開始が 7:50〜
休憩は 11:30〜12:30
営業終わりが 〜16:00
この営業時間帯になる所が多いです。
もし万が一、予備検査を通しても検査で不合格になった場合では再度、無料で調整してくれます。(部品交換は別)
ここが予備検査の頼もしいい所で、検査に受かるまで付き合ってくれるので検査落ちした場合はお昼休憩になっていても多少の時間なら対応してくれたりします。
予備検査は必ず行う方がいいの?
予備検査は車検を受けるには必要な事だと思いますが特に決まりはないので受けなくても問題はありません。
費用を最低限に抑えたいのであれば、最初に車検場で検査を受けて不合格になったら予備検査を受ける事もできます。
特に新車で初回の車検では、ライト周りなどのズレも少ないので最初に車検場で検査を受けても問題なく合格する確率は高いです。
逆に年式が古かったり、走行距離が10万qを超えている場合では予備検査を受けていた方がいいと思います。
予備検査はユーザー車検ではとても有効的な手段ですが今回紹介した通りに予備検査では点検しない「下回り」の部分などもあるので予備検査だけに頼って何も点検しないで、ユーザー車検に挑むと検査不合格になるので最低限の点検は自分でしていきましょう!