ユーザー車検で不合格になりやすい箇所の簡単な点検方法
ユーザ車検を自分で行うからには検査場でなんとか合格させて新しい車検証を受け取りたいですよね。
しかしユーザー車検で検査に不合格になる確率はどのくらいあると思いますか?
ユーザー車検で再検査になる割合は22,4%だそうです(検査協会調べ)
では整備工場ではどの再検率かというと、7.4%だそうです。
こうしてみると整備業者の3倍はあるので明らかにユーザー車検での検査で不合格になる確率が高いと言えます。
しかしこれはプロの整備士だから検査の不合格率が少ないのではなく、ユーザー車検ではある事をしていないから不合格になりる確率が大きいのです。
ユーザー車検で不合格になりやすいのは予備検査をしていないから
ではユーザー車検で不合格が多い一番の原因は何なのか?
整備工場の人達が実施していてユーザー車検の人達がしていない一番の違いは
ユーザー車検を受ける前の「予備検査」というのを実施していない事が一番の違いになります。
車検場の検査前に「予備検査」と言われるものを受けて車両の各部分を調整したり点検してもらうのです。
この予備検査を受ければ車検場の検査に合格する確率は格段にアップします。
ユーザー車検を受ける前の予備検査とは
むしろこの予備検査を受けていれば8割ぐらいは何も点検しなくても問題なく検査に通る状態になります。
じゃあ、もう自分で何も点検しないで予備検査だけを受けてユーザー車検した方がいいじゃん!!
などと思いますが、予備検査では先ほど言ったように8割の点検です。
つまり残りの2割は自分で点検するしかありません。
予備検査と自分でする点検を合わせてユーザー車検に挑まないとせっかくの格安車検のメリットがなくなってしまう事態になりかねません。
ユーザー車検を受けるなら、検査当日に100%合格させる事を目指すべきです。
何故なら費用が余計にかかる事になるからです!
ユーザー車検は何回でも受けられるのか?
当日の検査で不合格になった再検査する回数に制限はあるのか?
ここが結構重要になります。
ユーザー車検で何事もなく合格された方はそんなに気にならないかと思いますが、これを知っておかないとユーザー車検のリスクを回避する事ができません。
車検の検査は1日のうち2回までの入場が認められているのでそれ以上は翌日扱いになります。
翌日扱いになるとまた新たに検査手数料がかかってきます。
軽自動車では1100円普通車では1800円小型で1700円またかかってしまいますので要注意!
つまり何回も検査を受けていると時間も費用もかかってしまい費用が逆にかかる事になります。
これではせっかく格安のユーザー車検を自分の点検不足で高くしてしまう事になるので、このようにならないように先ほどの予備検査と2割の自分で点検する部分を実施していくのがベストです!
自分でする2割の点検も簡単に出来るので安心してください。
予備検査で足らない点検はどんな箇所なのか
ユーザー車検を受けるのに予備検査を利用すれば検査合格率も各段に上げる事ができるので利用した方が良いのは間違ありません。
予備検査では「灯火周り」「サイドスリップ検査・調整」「ブレーキ検査」「スピード検査」「排気ガス検査」「ヘッドライト検査・調整」などなどを点検をしてくれるので検査の料金はかかりますが、ユーザー車検で不合格になって何回も検査を受け直す時間と費用を考えれば結果的に安上がりになります。
しかしそんな予備検査でも全部の部分を点検をしてくれるわけではありません。予備検査でも足らない点検があります。
その足らない点検は「車両の下回り」点検になります。
ユーザー車検を合格させるには予備検査とちょっとした点検箇所が必要
ユーザー車検を自分で合格させるためには、ちょっとした程度の点検は必要になってきます。
予備検査を利用する事も大事ですがそれだけに頼っていても100%ユーザー車検に合格できる訳ではありません。
先程もお伝えした通りに予備検査では検査しない「車両の下回り」。この点検個所に関しては自分でチェックする必要がありますので、こういった所を点検できる知識はある程度必要になってきます。
車両の下回り点検なんて聞くとちょっと自分には厳しいかなと思いますか?
車両をリフトで持ち上げたり、車両の下にもぐって点検するなどのイメージが強いですよね?
しかし実際はそこまで大がかりな事をしなくても点検できるんですよ!
下回りの点検方法
下回りのチェックでは2つの方法で確認する必要があります。
まず一つ目の確認する所は、各部の「漏れ」です。
この「漏れ」の一番簡単な方法としてはいつも止めている場所、駐車場があると思いますがそこの下に何か跡がないか確認してみましょう。
そこに何か湿っているの跡や黒いオイルなどが見受けられたりすれば下回りからなにかしら「漏れ」の可能性があるので修理が必要になります。
いつもの駐車場の地面を見るだけです!これなら簡単にできますよね。
漏れがあるのにも関わらず、そのままユーザー車検に持ち込んで予備検査などを行い、さらに車検場にいって受付手続きをして検査手数料を支払って、いざ検査になって「不合格」!!
なんて事になると予備検査代と検査手数料が無駄になってしまします。
これではユーザー車検を受けるメリットが半減してしまいます。
こういった事にならないように、簡単な方法で点検もできますし、事前に回避できます。
では下回りのもう一つのチエックを見ていきましょう。
ユーザー車検で不合格にならないように確認する下回り点検箇所
先ほどの下回りのチェックでは各部の「漏れ」の簡単な確認方法を紹介しました。
ではもう一つの方法を確認出来ればユーザー車検で不合格になる事なく検査に合格できるようになります。
点検も先ほどと同じく自分でも簡単にできる方法なので是非参考にして下さい。
ではもう一つ確認する箇所は各部の「ブーツ」です。
「ブーツ」???
あまり聞き慣れないと思いますが簡単に言うとゴム製品部分です。
車の足回りではいろいろな衝撃や動きに対応できるようにフレキシブルに動ける構造になっています。
そういった自由に動ける箇所にはこのブーツ部分でカバーしているのです。
ハンドルを目いっぱい右か左に切ると各ブーツを確認できます。
みるポイントは
上の写真の赤丸部分のゴム「ブーツ」が割れていないかを確認します。
ブーツが割れているとグリスが飛び出していたり周辺が湿っているので上の写真のように乾いていれば問題ないです。一応一通り各部分のブーツも良く見て確認して下さい。
タイヤ側の大き目なブーツ(ドライブシャフトブーツ)にシャフト(棒)が出ていますのでその先にもう一つブーツがあります。
ここも確認して下さい。
このブーツのシャフト部分少し湿っているの分かりますか?
これは若干ブーツ内のグリスが外に出ている為に湿っている状態です。
しかしこのブーツは亀裂もなく割れていないので、この程度のグリス飛び出しなら車検には合格するでしょうが一応念のため飛び出したグリスは拭いておきましょう。
ブーツに亀裂や割れなどが無くても、このようにグリスだけが飛び出している事があるので拭き取って再度ブーツが割れていないかを確認しましょう。
他にもエンジンの下あたりから何か湿っている様子がないかも確認しておくとさらに検査で指摘を受ける事はないでしょう。
以上で下回りの確認は完了です!!
どうでしょうか?
リフトで上げなくてもハンドルを切って見るだけ!
これなら車を運転できる方でしたら出来ますよね。
こういった方法でも十分に点検できますので是非参考にして下さい。
ここではユーザー車検に対して有益な情報をどんどん発信しています。
プロの整備士でプロの検査員が提供しているサイトなので他では紹介していない情報が満載です!是非参考にして下さい。