ユーザー車検の落ちるポイントを調べて見たら分かったこと
ユーザー車検を受けようと思っている方であれば車の点検や必要書類もある程度は知っていると思います。
整備工場が受ける車検とユーザー車検では、検査の基準は同じです。
検査基準が同じならどちらの方がどのくらいの割合で検査に不合格になってしまうのか?
どちらの方が検査に合格することが出来るのか?
それともどちらも全く変わりはないのか?
同じ検査なら、同じ結果のはずですが、ここに差が出たりしたら検査前の段階で何かが足りないから差がでる。
これが分かる事によってユーザー車検で足りないものが見えてくるのではないかと思い少し気になったので調べてみました。
この足りない物こそがユーザー車検と整備工場の差で落ちるポイントといっても良いでしょう。
ユーザー車検と整備工場の不合格率
上画像がユーザー車検での再検率になります。(検査協会調べ)
ユーザー車検を受ける方は以外にも多くて全体の10%はユーザー車検を受けています。
つまり10人に1人はユーザー車検を受けていることになりますね。
年々増える事もなく一定の水準で推移しているみたいです。
そしてユーザー車検の再検率はというと、平均で「22,4%」整備工場での再検率は「7,4%」
整備工場の3倍の再検率になります!
かなりの多くの方が不合格になっているのが分かります。
検査する項目は一緒なのにここまで変わってくるのは、やはり検査前の段階で違いが多くあると思われます。
では検査前の違いとは一体なんでしょうか?
点検整備の違い?
点検整備は確かに整備工場とユーザー車検ではもっと差が出てくる所ですが実際の検査では、そこの差が出ている訳ではありません。
実際の検査項目で一番、不合格になりやすい項目があります。
それは「ヘッドライトテスター」です。
ヘッドライトの検査内容は「光軸」「光度」を測定して基準値かどうかを検査する項目です。
ではここに対する整備工場とユーザー車検での点検整備の違いは・・・というと特にありません。
整備工場ではヘッドライトに関しては特に何も整備しません。
もちろん汚れていたら吹いたりしますが特別何もしないのです。
「えっそれじゃ何が違うの???」
そうなりますよね。
整備工場では特にヘッドライトに関しては何もしませんが、検査の直前に「予備検査」と言われるところで、あらかじめ調整をしているのです。
ここがもっともユーザー車検との違いで、ユーザー車検を受ける方はそのまま検査コースに入ってしまうのでヘッドライトで不合格になり再検査となってしまうのです。
つまりユーザー車検で一番の落ちるポイントはヘッドライトの検査で予備検査を受けていないのが原因という事になります。
ユーザー車検で不合格にならない為には
では先ほどの整備工場とユーザー車検で検査前の違いは予備検査という事が分かりました。
この予備検査を行えばユーザー車検でも再検になることを防ぐ事ができます。
さらにもし再検査になっても一度、予備検査をしていれば検査に受かるように何回も調整してくれます。※1日の再検査回数が2回までになっています。
予備検査ではその他の項目も全部、確認してくれます。
- サイドスリップ
- スピード
- ブレーキ
- 排気ガス
- 灯火周り
- ヘッドライト
これら全てを点検してくれるので、ユーザー車検では必須ともいえるのではないでしょうか。
1日に再検査出来る回数も2回と決まっているのでそう何回も再検査をしていられません。
余計な時間が過ぎてしまうので最初から予備検査をした方がいいですが予備検査にも料金がかかってきます。
ユーザー車検の最大のメリットである車検費用を安く抑える事ができる所なので、ここの予備検査を受ける受けないの判断は本人次第になってくるかと思います。
予備検査の受け方や料金に関しては上の記事でも詳しく紹介していますので是非参考にして再検査にならないよにしていきましょう。