ユーザー車検の手順を知るには実際の検査と受付を確認
ユーザー車検を受けるには車の点検と必要な書類の確認。そして運輸支局で受付と検査を受けて合格すれば、新しい車検証とステッカーをゲット出来ます!!
では当日どんな「受付」をしてどんな「検査」をするのか事前にある程度手順を知っていれば当日の検査に支障なく迷わないでユーザー車検を行う事ができます。
車検場にいる人達のほとんどがプロの自動車業界の人達です。
そこに交じってユーザー車検の受付から検査まで行わないといけないので、なかなか大変です。
周りはクルマ業界のプロの人達ばかりなので受付も検査も順調に業務が流れていきますが、その中で何も分からないまま受付や検査をすると何をしたらいいのか分からず受付も検査も流れが止まってしまいます。
そうなって周りかわ白い目で見られても自分は「へっちゃら〜〜」と言える強い方なら問題ありませんが、極力避けたいですよね(;´Д`)
事前にどのような流れで進行するのかを把握すれば回避出来るので参考にしてください。
ユーザー車検検査コースの種類
検査コースには種類があります。上画像のようにいくつかの検査コースがあり車の種類や検査の種類によって分かれています。
ユーザー車検で検査を通すには、どこの検査コースでも良いという訳ではありません。
自分の車がフルタイム4WDなのかどうかも知らないと検査コースによっては検査できない項目もあります。
軽自動車と普通車では検査場が違うので検査コースも違います。
軽自動車の場合は検査コースが2つあり、どちらでも同じなので軽自動車の場合は問題はないのですが、普通車は違います。
普通車が受ける検査コースでは種類が全部で4つあります。
- 新規検査(2輪)コース
- 大型貨物コース
- 小型貨物コース
- 普通車全自動コース
こんな感じで分かれていますので、検査コース建物の上に看板などが付いていたり、分からない場合は受付や検査官に聞けば教えてくれます。
ではこれらを順番に見てどの検査コースで受ければいいのかを確認していきましょう。
新規検査コース
新規検査コースとは車のナンバーが付いていない車と2輪車の検査コースになります。
新車や中古車でナンバーが付いていない車、バイクなどが対象になります。
新規検査では普通の継続検査とは違い車体の「重量」「長さ」「幅」「高さ」
さらに「乗車人数の座席」貨物車であれば「積載容積の測定」などなど普通の検査より細かい検査になります。
大型貨物コース
このコースは名前の通り大型貨物車のコースになります。
小型貨物や普通車でも入れますがフルタイム4WDはスピードの測定が出来ません。
小型貨物コース
ここは貨物車でも比較的小さめのトラックになります。
ここでも普通車は検査できますが4WDの測定は出来ません。
普通車全自動コース
このコースは一般的な普通車が受けるコースになります。
ここであればフルタイム4WDでも問題ありませんので普通車はこのコースを選びましょう。
ユーザー車検を迷わずに受けるには検査の手順を確認!
では検査コースの種類がわかったので後はここから実際の検査の手順を確認してけば検査コースで慌てる事もなく迷わずに検査を受ける事ができますので検査手順を説明していきます。
同一性の確認とライト周りの点検
まずは自分の乗っている車が本当に車検証と一致しているかの検査官に確認をされます。ここで見るのが「車体番号」と「エンジン型式」です。
ここが車検証と一致しているか検査官がチェックしていきます。次に車のライト周りの確認で全部のライトが点灯するかどうかを確認されます。
サイドスリップ測定
この検査では車の直進性を検査します。
車の前輪部分を測定器に乗せて極端に左右にズレないかを確認します。この時に測定器に対して斜めに車を進入させてしまうとNGになりやすいので注意が必要です。
スピード測定
車両のスピードメーターが正確かどうかの検査になります。
40qでライトをパッシングしてスピードの誤差を計測されます。
ヘッドライト光軸光度測定
ヘッドライトの測定になります。
現在の車ではすれ違い灯(ロービーム)で測定して、ライトの光度とライトが左右にズレていないかを検査されます。
ブレーキ制動力測定
ここではブレーキの検査をします。前輪後輪の制動力と左右の差を計測して検査されます。
排気ガス測定
排気ガスに異常がないかどうかの測定になります。
エンジン不調や環境対策関係装置に不具合があるとNGになりやすいです。
下回り検査
車両の下回りを確認されます。
何か漏れがないか、各ブーツに損傷はないかなどを検査されます。
以上が検査コースの流れになります。
この項目全部が適正だと判断されれば検査合格となり新しい車検証とステッカーが手に入ります。
ユーザー車検の受付を迷わずに行うには受付手順も重要!
先ほどの説明で検査コースの手順は分かったと思いますが、さらにユーザー車検を迷わずに行う為には、もう一つ知っておく事があります。
それは「受付」になります。
そんなに大したことなさそうに思えるのですが、初めて運輸支局に行くと何処に何しに行けばいいのか分からなくなりますし、どの手順で手続きするのかも分からないことだらけになります。
運輸支局ではユーザー車検の業務だけを行っている訳ではありません。
さらに車検の検査だけを行っている訳でもありません。
車の「登録〜廃車」に至るまでの手続きを行っているのでさまざまな受付が存在しています。
その中でユーザー車検の窓口を探さないといけませんので運輸支局に慣れている方であれば迷わずに何事もなく出来るでしょうが、初めてユーザー車検を行う方では、なかなか簡単にはいきません。
あらかじめ何処で手続きをすればいいのかをある程度知っていれば後は構内地図で調べることも出来ますので、簡単に受付の手順を紹介していきます。
自賠責・重量税・検査料金の窓口
自賠責保険に加入するには専用の窓口に行く必要があります。上画像のように窓口上には案内表示が出ているので「自賠責保険・書類作成」などの窓口で作成する事が出来ます。重量税や検査料も一緒に手続きできる所もありますが場所によっては「印紙」専用の窓口があります。
車検の検査受付
必要書類がそろったら登録の建物にいって検査の受付をします。
「持ち込み検査」「ユーザー車検窓口」などの表示がある所で受付します。
この受付をすれば検査コースに入る事が出来ます。
新しい車検証を受け取る
検査合格したらユーザー車検受付した窓口にいって書類一式を渡して新しい車検証とステッカーを受け取れば完了です!!
以上が受付の簡単な手順になります。
これを知っているだけでも当日何から受付したらいいのか迷う事もありませんし、分からなければ構内地図を見ればたどりつけます。
検査場は迷っている方を見てわざわざ声をかけてくる親切な所ではありませんので自分でどうにかするしかありません。
今回の検査コースと受付手順を参考にして是非自分のユーザー車検に活用して無事に検査合格を目指して下さい!
このサイトではプロの整備士でプロの検査員がユーザー車検の他には無い情報を載せていますので、是非お役に立てて下さい。