ヘッドライト検査方法を知れば自分で調整できるの?

ユーザー車検の中で最も再検率が高いヘッドライト。

 

ヘッドライトの調整をしてから検査を受けないと、かなり高い確率で検査不合格となってしまいます。

 

本来は専用機器でヘッドライトの調整をするのですが、今回紹介するのはそういった専用機器を使用しないで自力で調整する方法を解説していきます。

 

始めに言っておきますが、自力での調整はあまりおすすめしません(笑)

 

その理由はこれから確認していけば分かるようになると思いますのでご自身の判断でお願いします。

 

では、まずはヘッドライト検査とはどのような検査方法なのかをを知ってから調整方法を確認していきましょう。

ヘッドライトの基準


ヘッドライトの検査では主にロービーム(すれ違い灯)で測定します。
※平成10年8月31日以前は走行用前照灯(ハイビーム)

 

基準はエルボー点といわれるものが上画像の四角内に入っていてさらにその時の光度が6400cd以上あれば基準はクリアになります。

 

エルボー点とはライトを付けてみるとわかりますが、光がカットされている角度が付いた所になります。

 

上画像の基準は車両前方10mの位置での基準値になります。

 

 

このようにロービーム(すれ違い灯)には光がカットされているのでこの角度が付いている所がエルボー点になります。

 

このエルボー点が基準内の四角に入っていれば検査では合格となりますので、ズレている場合は調整して合わせていきます。

ヘッドライトを自分で調整する方法

ヘッドライトは自分でも調整は可能です。

 

何度も言いますが私個人としては予備検査の方がおすすめです!しかし自分で調整にチャレンジされたい方もいると思いますので参考にしてください。

 

では調整方法は、壁などにヘッドライトを照射させて行います。

 

ヘッドライトを調整する注意ポイント

 

2人態勢で行うか運転席に自分と同じ重りを乗せないと正確に計測できないので注意。

 

実際の検査場では車に乗っている状態で計測するのでヘッドライトの高さが空車状態と検査状態では違ってくるので同じ環境で調整をしないといけません。

 

その他の注意点として

  • 計測する周りも出来る限り暗い方が光が見やすい
  • 地面が斜めになっていたり、壁が斜めでもダメ
  • 車の荷物はおろして、レベリングが付いている車は「0」で測定

 

レベリングは「0」で測定。

ヘッドライトの中心点を壁に出す

 

壁に対して斜めに止めたりすると正確に測定できないので壁からの距離を左右で測って真っすぐな状態で測定します。

 

壁からヘッドライトの距離は1mにします。

 

まずはヘッドライト高さの中心を測定します。

 

 

ヘッドライトの中心位置を地面から測定して高さを測ります。

 

 

その高さを壁に印を付けます。

 

 

次にヘッドライト左右の中心はボディ側面などを目印にして距離を測定してその距離を壁に印をつけます。

 

 

上の画像のように長い棒などを利用して壁まで持っていくか、側面の壁からヘッドライトの距離を合わせるかこの辺はやりやすい方で計測します。

 

 

こんな感じて壁には「縦」と「横」の距離の印がついているはずです。

 

この中心店を最初の画像にあった基準値を当てはめて調整していくのですが、壁からの距離は1mなので、この時の基準値は1/10で調整します。

 

 

よって壁にはこんな感じで中心点よりちょい下ぐらいに四角の枠が出来るはずで、この四角は中心点から「左右2.7p」「下2mm〜1.5p」

 

この四角にエルボー点が入っていれば検査は合格となります。

 

エルボー点が範囲外の場合はボンネットを開けてヘッドライトの上に調整用の穴があるので、そこから長めのプラスドライバーで調整していきます。

 

この方法である程度ヘッドライトの調整を自分で行う事は出来ますが、あまりおすすめはしません。

 

 

ヘッドライトの種類や状態によっては、こんな感じでなんとな〜く屈折している所があるぐらいでどこがエルボー点が何処にあるのかがわかりにくいのがあります。

 

さらに最初の位置合わせの仕方によってかなりズレてしまう可能性もあるので超正確なヘッドライト中心位置を出すことが重要になってきます。

 

ここに労力をかけるより「予備検査」を受けた方が時間も短縮できますし、もし万が一再検査になっても予備検査を受けていれば無料対応してくれます。

 

どうしても費用を抑えたい方は最初の一発目はこの方法で本検を受けて落ちたら予備検査を利用するようにすれば費用を最小限に抑える事が出来ると思います。

 

ユーザー車検を受けるには事前の準備と何か起きた時の対策が出来るようにある程度の知識を身に着けてから検査に挑みましょう!

 

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