座席シートベルト義務は?確認をしてからユーザー車検を受けよう
ユーザー車検では自分で事前に点検をしていかないと検査に落ちてしまいます。
今回紹介する座席シートベルトも義務付けられて検査対象になっていますので確認が必要です。
以前では座席シートベルトは前席の確認がほとんどでしたが基準もかわり全席でのシートベルトを確認する事になっています。
検査も厳しくなっていますので、どんな所を注意すればいいのかを解説していきます。
シートベルトの種類
普段何気なく使用しているシートベルトには種類があり、2点式と3点式というものがあります。
2点式とは上画像のような腰の部分だけを固定するシートベルトになっているもので乗車定員が座席の前方に移動するのを防止させる構造。
3点式とは上画像のような肩から腰を固定するシートベルトになっているもので乗車定員が前方に移動するのを防止と上半身を過度に前傾することを防止させる構造。
3点式は主に運転席や助手席に使用されていますね2点式は後部座席などに使用されていましたが現在では後部座席でも3点式が多くなっています。
さらに現在の車には「ELRシートベルト」といわれるのが採用されており通常時では圧迫感がないように軽減して緊急時になるとシートベルトの巻き上げ部がロックしてベルトを固定するのが装備されています。
シートベルト基準
シートベルトは車の種類でも変わってくるので、今回は乗車定員が「10人未満の車」で「車両総重量が3.5t以下」の乗用自動車(普通・小型・軽)で説明していきます。
座席の種別 |
適用時期とシートベルトの種類 |
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運転席及び運転席と並列の座席 |
運転席
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S44.4.1~ 2点式 |
S50.4.1~ 3点式 |
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S62.3.1~ ELR3点式 |
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中央座席 |
S62.2.28 規定なし |
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S62.3.1~ 2点式 |
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助手席 |
S48.12.1~ 2点式 |
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S50.4.1~ 3点式 |
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S62.3.1~ ELR3点式 |
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後部座席 |
側面座席 |
S50.4.1~ 2点式 |
H6.4.1~ ELR3点式 |
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中央座席 |
S62.2.28~ 規定なし |
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S62.3.1~ 2点式 |
平成24年6月30日以前に制作された自動車であればこの基準で問題ありません。
ほとんどの車では運転席と助手席は3点式で後部座席は中央が2点式で両側は3点式このタイプが多いかと思いますので確認してみましょう。
中古車で購入した時にはシートベルトに注意
新車から購入した車であれば、何か外したりしない限りシートベルトで検査に落ちるようにはならないと思いますが中古車で購入した時には注意が必要です。
運転席と助手席のシートベルトを引き延ばしてちゃんともとに戻るか後部座席のベルトは座席分のシートベルトがちゃんと取り付けているか
中古車では前オーナーがどのように使用していたか細かくは分かりませんので基本的なエンジンや走行部分では異常がないように点検はしっかりと見るでしょうが内装や座席のシートベルトなどは中古車販売店などでも見落としがちです。
確認しないままユーザー車検にいってしまうと、いざ検査の時に指摘されてしまい検査で不合格にされてしまいます。
車検場や検査官によってもシートベルトをしっかりと確認する検査官もいれば少し除くだけの確認で済ます検査官もいます。
これは検査官によっても違いが出てくる所ではありますが、そもそも基準通りになっていれば問題ありません。
確認もシートベルトを見て伸ばすだけの点検だけで済みますので必ずユーザー車検前には確認をしてからいきましょう。