車検のブレーキ検査での左右差と落ちないようにする方法
ユーザー車検の検査では自分の車の操作次第で検査の合否が左右されてしまうのもあります。
車には特に異常がないのに通し方が悪くて検査に落ちてしまうと無駄に再検査をする事になりますので、しっかりと検査するポイントを抑えていくことが大切です。
今回はそんな操作次第で合否が分かれるブレーキ検査に付いて紹介していきます。
ブレーキ検査の基準
ブレーキにも基準があります。
前後左右のブレーキが効けば良いという訳ではありません。
ブレーキの制動力と基準
ブレーキ制動力総和 |
4.90N/kg以上 総重量50%以上 |
後輪ブレーキ制動力の和 |
0.98N/kg以上 後軸重10%以上 |
制動力の左右差 |
0.78N/kg以下 総重量8%以下 |
駐車ブレーキの総和 |
1.96N/kg以上 総重量20%以上 |
上の表がブレーキの基準になり制動力が足りていれば問題ない部分が多いですが、この中で制動力の左右差というところがあると思います。
ここは左右の差がありすぎると検査に落ちてしまう所です。
ブレーキ検査でやってはいけない左右差が悪化する踏み方
ブレーキ検査ではついつい力が入ってしまい、検査時には思いっきり急ブレーキをかける勢いでペダルを踏み込んでしまったりしますが、これをやると車種によってはブレーキの左右差が出やすいです。
ブレーキの検査時に勢いよく急ブレーキをかけないで、若干ゆっくり目に踏み込むようにしましょう。
もしこれでも不合格になる場合は・・・本当はしてはいけない方法ですが・・・
裏ワザで、ブレーキと同時に駐車ブレーキもかけます。
どうしても不合格になる場合はこれをするとほとんどが合格します。
もし裏ワザで検査完了した場合はちゃんとブレーキに異常がないか点検や調整を実施しましょう。
駐車ブレーキにも要注意
ブレーキの左右差以外にも、もうひとつが落ちやすいのが「駐車ブレーキ」です。
ここの制動力が足らないで落ちる場合も多いです。
サイドブレーキは甘い事が多いので目いっぱいブレーキ操作しても制動力が足りない場合もあります。
何回やっても「×」がついて不合格になる場合は・・・
これまた、本当はダメなんですが(-_-;)・・・サイドと一緒にブレーキも踏みましょう!
これを行えばサイドブレーキでも落ちる事はありません!
もしこの方法で検査を完了した場合には同じくサイドブレーキの点検と調整はしてあげましょう!
ブレーキが甘い時は雨天時を狙え!
ここまでで、ブレーキ検査時のポイントが、
- ブレーキの左右差で落ちやすいので、ブレーキを若干ゆっくり目に踏み込む!
- 駐車ブレーキで×が付く場合は最悪ブレーキも一緒に踏み込む!
この2つがポイントでしたが、もう一つあります。
それは「雨天時」です!
雨が降っている時は検査基準が変わって若干緩くなります。
一番最初のブレーキ制動力の総和が「4.90N/kg」が「3.92N/kg」になります!
つまり10%ダウン!!
もしブレーキの効きが甘い場合は雨天時がいいでしょう!
さらに雨天時は下回りの各部漏れにも有効です!!
う〜〜ん・・・
今回はちょっと言い過ぎたかな(;´Д`)あまりこの先は言ってしまうと、なんでもありになってしまうのでこの辺でやめときます(;´∀`)
まあとにかく雨天時が狙い目でもありますので参考にしてください。
以上がブレーキ検査で落ちないようにするポイントでした。
ブレーキは年式が古くなってくると左右差が出やすくなります。
特に後ろのブレーキがドラムの場合が左右差が出やすくなりますので、そういった車両では前もって予備検査を受けた方が間違いないでしょう。