ヘッドライトの保安基準を知って入れば車検落ちも回避できる
クルマのヘッドライトは車検の検査でもっとも不合格になりやすく、また専用機器での調整も必要になってくる部分でもあります。
車検に出す前には自分で点検しておけば、ある程度のリスク回避は出来るのでまずは何がどうダメなのかを知る事が重要です。
点検自体も基本的には目で確認していくだけなのでポイントを抑えてチェックしていけば簡単に出来てしまいますよ。
点検も車検も全て整備工場に任せていたら車の維持費もかかりますので自分で出来そうな所からチャレンジしていく事で車の維持費の節約につながります。
今回は検査に落ちやすいヘッドライトの点検ポイントを紹介していきます。
自分で出来るヘッドライトの点検
ヘッドライトは前照灯などとも呼ばれています。
その中でも2つあり、「走行用前照灯」と「すれ違い灯」と言われるのがあります。
あまり聞きなれないですが、「ハイビーム」と「ロービーム」になります。
ヘッドライトの明るさ
ヘッドライトは検査で最も落ちやすい所になります。
その中でも明るさが足りなくて検査に落ちる車両も多いです。
現在の検査ではすれ違い灯で検査をする事になっています。
走行用前照灯(ハイビーム)
- 4灯式のものは1灯につき12000cd以上又は走行用前照灯の和が15000cd以上
- 4灯式以外ですれ違い灯が同時に点灯しないのは15,000cd以上
- 4灯式以外ですれ違い灯が同時に点灯するものは12,000cd以上
- 最高光度の合計は、430,000cdを超えないこと。
それ違い灯(ロービーム)
- 6,400cd以上
明るさでは社外品のバルブなどを装着していると明るさが低くなる場合が多いので要注意です。
社外品を使用していない場合でもヘッドライトレンズが曇っていたりすると光度が基準値に達しない場合もあるので汚れている時には磨いてから検査に行きましょう。
もし磨いてもこのような曇りが取れないひどい状態の曇りの場合では
最近のヘッドライトは樹脂で出来ているので年々曇りやすくなり磨いても落ちない場合もあります。
そうなってくると、ヘッドライト自体を交換するしか方法がありませんが部品自体の金額が高くなり2万〜3万ぐらいはかかってしまうのでかなり痛い出費になります。
そこで、諦める前の最終手段としてコレをおすすめします。
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これは、クルマのボディコーティングにも使えるし、さらにヘッドライトのような樹脂にも使用できるコーティング剤なのでおすすめです。
汚れも浮かして洗浄する効果もありコンパウンドを使用していないので優しくて安心して使用できます。
作業自体も、そのままスプレーして吹き上げるだけ
こんな感じで付属品のクロスで吹き上げるようにしてあげれば。
どうでしょうか。前よりも大分、透明度が回復していると思います。
施工前
施工後
この方法なら作業自体も簡単ですし簡単に曇りを取り除く事が出来ますので参考にしてください。
ヘッドライトの数
走行用前照灯(ハイビーム)
- 2個または4個
すれ違い灯(ロービーム)
- 2個
ヘッドライトの色
走行用前照灯(ハイビーム)
- 白
すれ違い灯(ロービーム)
- 白または淡黄色
色の部分でも社外品のなかでは青色がかった物もあるので確認が必要です。
ヘッドライトでは最初に説明した、明るさ(光度)の他に、光軸検査があります。
光度と光軸検査が車検で最も落ちやすいポイントになります。
光度の対策としては最初に話した通りにヘッドライトレンズの曇りや社外品バルブに注意していく事である程度は回避できますが、光軸に関しては計測機械が専門の工場でしかないので自分ではどうする事も出来ません。
もし自分でユーザー車検を通す場合には検査する直前に予備検査場といわれる所がありますので、そこでヘッドライトの光軸を調整した方がいいでしょう。
【予備検査はコチラの記事】
新車から初めての検査では、それほど光軸の狂いが少ない可能性があるので、そのまま無調整で検査に合格するかもしれませんが、年式が古い車は予備検査が必要になると思います。
ここは自己判断なので、最初に本検を受けて、検査に落ちてから予備検査をしてもいいですし検査に落ちたりして時間が余計にかかるのが嫌な方は最初から予備検査をしてから本検に行くこともできます。
以上がヘッドライトで落ちやすいポイントになります。
ヘッドライトの対策は車検では重要になりますので事前に確認と予備検査を受ける時には予備検査場の場所も抑えておきましょう。