タイヤのインチアップで車検に通らない!?落ちるポイントをチェック!
タイヤをインチアップしたり扁平タイヤなどに交換すると実は車検に通らなくなる恐れがでます。
スピードメーターが狂うからなどの意見がありますが、確かに外径が変わりタイヤの1回転あたりの長さも変わってくるのでスピードメーターのズレは出てくるでしょう。
しかし、実際にはインチアップで車検で落ちるポイントはスピードメーターのズレではありません。
インチアップで落ちるポイントになるのはタイヤの「最大負荷能力」です。
タイヤにはロードインデックスというものがあり車検にも大きく関わってきます。
車検ではノーマルタイヤの場合なら特に問題なく検査には通る事が可能ですが社外のアルミにしてインチアップしたり、タイヤも扁平にしたり何かを交換しすると車検に通らなくなる場合もあります。
私が現役の検査員時代にも何台か該当するクルマが入庫してきた事があったので、インチアップされている方は車検前には特に注意してチェックをしましょう。
今回はそんなタイヤのロードインデックスについて紹介していきます。
タイヤのロードインデックスとは?
タイヤのロードインデックスとはタイヤが支える事の出来る最大負荷能力を示す数値になります。
つまりタイヤには支えられる重さの限度がある事になります。
上画像の赤丸部分の数字がロードインデックスになり、ここの数字を下の表で見るとタイヤの負荷能力が分かります。
LI |
負荷能力(s) |
LI |
負荷能力(s) |
LI |
負荷能力(s) |
LI |
負荷能力(s) |
60 |
250 |
76 |
400 |
92 |
630 |
108 |
1000 |
61 |
257 |
77 |
412 |
93 |
650 |
109 |
1030 |
62 |
265 |
78 |
425 |
94 |
670 |
110 |
1060 |
63 |
272 |
79 |
437 |
95 |
690 |
111 |
1090 |
64 |
280 |
80 |
450 |
96 |
710 |
112 |
1120 |
65 |
290 |
81 |
462 |
97 |
730 |
113 |
1150 |
66 |
300 |
82 |
475 |
98 |
750 |
114 |
1180 |
67 |
307 |
83 |
487 |
99 |
775 |
115 |
1215 |
68 |
315 |
84 |
500 |
100 |
800 |
116 |
1250 |
69 |
325 |
85 |
515 |
101 |
825 |
117 |
1285 |
70 |
335 |
86 |
530 |
102 |
850 |
118 |
1320 |
71 |
345 |
87 |
545 |
103 |
875 |
119 |
1360 |
72 |
355 |
88 |
560 |
104 |
900 |
120 |
1400 |
73 |
365 |
89 |
580 |
105 |
925 |
||
74 |
375 |
90 |
600 |
106 |
950 |
||
75 |
387 |
91 |
615 |
107 |
975 |
画像タイヤのロードインデックスが「92」だったのでこのタイヤの負荷能力は「630kg」このタイヤでは1本で630kg支える事ができることになります。
他のタイヤも同じロードインデックスであれば630kg×4=2520kgとなりますので、この2520sよりも車両総重量が大きいとタイヤの負荷能力を超えてしまうので車検ではアウトになります。
扁平タイヤは要注意!
インチアップなどをした時には、そのほとんどが扁平タイヤを履くと思います。
扁平率が低くなるとそれに対してロードインデックスも低くなります。
「30」・「35」のタイヤなどはロードインデックスが「86」前後になっているのでタイヤ1本の負荷能力は530kg
4本で2120kgになるので車両総重量がこの数字を超えてくる車は車検に通りません。
例えば
レクサスなんかは車両総重量が3000kg近いので、このくらいの扁平タイヤを履くと車検でspan class="ylw">アウトになります。
このようにインチアップなどをして扁平タイヤを履くときには「ロードインデックス」と「車両総重量」を確認しないと車検に落ちてしまうので十分に注意してください!
ここまで検査官は見ないでしょ〜〜
なんて思わないで下さいよ〜(-_-;)
検査官はノーマル車の検査では、さらっととした感じで検査しますが何か取りつけていたり、外見がノーマルではない車には検査官のスイッチが入り目を光らせて厳しく見られてしまいますよ!
何かを取り付ける時には十分に確認してから購入しましょう。