チャコールキャニスター点検方法と故障した場合の症状を紹介
車検点検項目で「チャコールキャニスターの点検」というのがありますよね。
あれはいったいなんの部品なのか?
整備工場に車検を依頼したりユーザー車検を受けると当日指摘されたりもするので事前に確認しておきたい所ですよね。
そこで今回はチャコールキャニスターの点検方法を紹介します。
意外にもこのチャコールキャニスターが不具合を起こすと結構痛い出費が出るはめになりますので知っておいて損はしません。
自分で出来るチャコールキャニスターの点検方法
チャコールキャニスターは上の画像のような黒いボックス型でホースが出ているのが特徴です。
まずこのチャコールキャニスターは一体なんの役割をしているのかというと、ガソリンの蒸発ガスをこのチャコールキャニスターに貯めてエンジン側の吸入空気と一緒に燃焼室に供給している装置になります。
これがあってもなくてもエンジン的には全く問題ないのですが、環境対策の部品になります。
上画像の赤丸部分がチャコールキャニスターになります。
燃料タンクと関係しているのが分かると思います。
燃料タンクの蒸発ガスをチャコールキャニスターで一時的に貯めてエンジンに還元するような仕組みです。
そんなに大した部品ではないのですがチャコールキャニスターの大気を取り入れているフィルターが詰まると燃料タンクにひびが発生する恐れもあるので念のために点検は必要です。
こんな部品でタンクにヒビなんか入ったらたまったもんじゃありませんよね!
では点検するポイントは、「ホース」「本体の亀裂」「チェックバルブ」この3つを点検します。
点検といっても、とても簡単でして
「ホース」の点検はチャコールキャニスターから出ているつなぎ目やホースにひび割れがないかを確認して、「本体の亀裂」や損傷も目視で確認できると思います。
残りは「チェックバルブ」の点検で、この3つの点検の中でもで特に重要なのがチェックバルブの点検です。
ではチェックバルブの点検方法は本来ならチャコールキャニスター本体を外して行う点検なのですが、そこまでしない簡単な点検方法を紹介します。
- まずエンジンを始動させて暖機後に給油口のキャップを開けてガソリンタンク内を大気圧にします。
- 給油口のキャップを閉めて1分ぐらいそのまま待ち、再びキャップを開けます。
この時に「シュー」などといった音が聞こえるとチャコールキャニスターの大気フィルターが目詰まりしている可能性が高いです。
この時の「シュー」は吸い込む音になります。
排出される「シュー」ではないので、匂いが
- ガソリン臭い場合は排出
- 臭くない場合は吸入
このように判断して下さい。
もし異常がある場合はチャコールキャニスターを交換する必要があります。
大気フィルターは経年劣化などで詰まる可能性もあるので簡単に点検できるので定期的に点検してあげましょう。