パワステが重い時にはまずはこのパワステ点検をしてみよう
いつもよりもステアリングが重くなった!そんな時にはパワステ装置の異常が考えられます。
まずは簡単に自分で出来る点検方法を試してみてはいかがでしょうか。
今回はパワステの点検方法を紹介します!
最近では油圧式パワステを装備している車がとても少なく軽自動車では、そのほとんどが電動パワステになります。
油圧式パワステと電動パワステの両方ありますが今回は油圧式パワステの点検方法を紹介します。
パワステの構造
上の画像がパワステの簡単な構造です。
赤丸部分がパワステポンプといわれる装置でここでパワステオイルをステアリングラックといわれる装置(タイヤとタイヤの間にある棒)に送ります。
パワステポンプでパワステオイルに圧力をかけてステアリングラックの左右の動きを補助しているそんなサポート的な装置です。
昔の車はこういう装置がなくて人力でした!
己の力のみでハンドル操作をしていたので、ハンドルは走りながら切る!というテクニックを駆使して舵取りをしていました。
極端なはなし、この装置が万が一故障しても走行は可能!という事です。
そういってしまうと元も子もないので、点検するポイントを見ていきましょう。
自分で出来るパワステポンプの点検
この装置でパワステオイルに圧力をかけています。
ここの点検は「量」「漏れ」「異音」の3つです。
パワステオイルの量は頭のキャップを取れば確認できます。
車によってはタンクにメモリがついているのもあるので量の確認はすぐに出来るでしょう。
漏れは目視でみれば確認できますがパワステオイルが減っていなければ漏れの心配はないでしょう。
漏れの確認ポイントはパワステポンプ周辺に何か液体が付着していないかの確認とパワステポンプから出ているホースを見て確認します。
この漏れが発生してパワステオイルが減少すると、今度は異音が発生します。
異音は、パワステポンプ内部が破損やオイルの減少などで発生する音です。
「ギーギー」といった音が鳴り、ハンドルを切ると異音も連動して音が変わるので、パワステポンプからの異音かどうかの確認はパワステオイルの量の確認とハンドルを切って音の変化の確認をしてみましょう!
パワステポンプを動かしているベルトの部分はファンベルトの点検方法と同じなので別の記事でも紹介していますので参考にして下さい。
ユーザー車検に必要なファンベルトの点検方法
以上がパワステの点検になります。
ちなみに電動パワステはどのような仕組みになっているのかというと
こういう感じで赤丸部分が電動モーターです。
非常にシンプルな構造ですよね。
パワステオイルを使用していないので漏れなどの点検も必要ないですし、シンプルなので特にどこをどう点検する訳でもなく、点検するならステアリングラックの左右のガタぐらいです。
ただひとつ欠点が!!
電動パワステは故障すると高額になります!
部品自体がモーターだけなどの供給がなく一式の部品交換になるので部品代だけで10万前後かかってきます。
しかし、そうめったに故障をする部分でもないのでそれほど心配しなくてもいいかと思いますので参考程度に。
- パワステが重い時には、まずはパワステオイルの量を確認する。
- ハンドルを切って「ギーギー」などの異音がしていなか確認する。
この2つの点検をして該当するようであれば、パワステに異常がある可能性が高いので整備工場に修理見積もりを依頼しましょう!